ザ・アナログツール

bt_giant_ozaki_04_01.gif先日、職場でイラストを描く機会がありました。と言ってもpixivにあげてるような奴ではなく、公共事業のパンフレットによくある様な、いわゆるそういう感じの説明的なイラストです。当然そんな事を専門でやってる職場ではないので、IllustStudioとかペンタブレットとかがある訳もなく、また、そんなに力を入れるようなものでもなかったので、ミスコピーの裏に下描きしてスキャナーで取り込んでIllustratorで仕上げました。

ただ、久しぶりにアナログで下描きしてたら思ったんですね、「昔はこうだったな」って。学生の頃は水張りとかトレースダウンとかそんな事が当たり前でしたが、今のその手の専門学校でもそんな事やっているのでしょうか。

そんな訳で何となく手元にあるアナログツールを振り返ってみようと思います。

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とりあえずは憧れの「ハンドピース」。これはホルベイン製のノズル径0.3mmのやつです。学生の頃は0.2mmと0.4mmのやつを使っていて、何となく0.3mmもそろえておこうと思い卒業後しばらくしてから買ったやつです。エアブラシを使うようなイラストは率先してデジタル環境に移行してしまったのではないかと思いますが、むしろプラモデル方面でまだまだ需要があるのではなでしょうか。

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地味なところでお皿関係。同じ色を使うにはそれぞれのお皿で管理する必要があります。多めに持っていても困ることはないでしょう。サランラップをかぶせれば次の日くらいまでは大丈夫です。ちなみに陶器製の筆洗器はそれ自体に重量があるのでとても安定します。

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見かけなくなった道具の典型例「カラス口」。当時は漫画入門書でもデザイン技術書でも必ず見た道具なのではないでしょうか。金属と金属の間に絵の具やインクをためて線を引くという、改めて考えると何ともアクロバティックな道具です。あまり使った事がないせいか、よく見るとネジを締める部品がなくなっています。

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これはどうなんでしょうな「コンパス」。見かけないと言えば見かけないですが、例えば最近の小学校の算数では使ったりしないのでしょうか。ちなみにこれは専用の芯を使うタイプのヤツです。

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先ほどのカラス口を外してコンパスにつける事もできますし、アタッチメント(?)をつければより大きな円を描けます。理屈的には。

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職人技の見せ所「溝引き」セット。学校で学ぶまでは一部の定規についている溝が何のためにあるのか分かりませんでした。より滑りをよくするため溝にロウを塗ったりもします。

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「溝引き」とは、棒と筆をお箸を持つ要領で持ち、棒を定規の溝に合わせて滑らせると筆でもまっすぐな線が引けるという、言葉だけでは信じがたい理論。でも実は意外と簡単です。

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溝引きの棒と言えば「ガラス棒」が一般的のようですが、どうしても割れるのが心配なので画材屋さんで見かけたアルミ製の棒を使っていました。ちなみに両端を外して向きを変えればデザインナイフとケガキ針的な何かになるという優れものです。

こうやって振り返ると、「道具を選ぶ」、「道具を使う」、「道具を手入れする」というのも楽しかったんだなぁ、と思います。よく画材屋さんをうろうろしたり、やたらハンドピースの手入れにこだわったり、そういった感覚はなくなってしまいましたが、その分制作の時間が短縮されたのは事実だと思います。

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