「人間とは違いますから」(鏡音リン 談)

dolma022_06.gif「フルコーラスで3~4分程度の楽曲を作る」となると、私にとっては大規模な作業になりますが、実際、作るのは年に2、3回程度であり、それ故に、知識、経験の不足による様々な問題が発生します。

毎回問題になるのが「ミキシング/マスタリング」です。今回も「音圧を上げたいがその前に音が歪んでしまう」と言う問題が発生しました。と言う訳で、素人なりに何度も作業をやり直して導き出した解決方法の事例を、一応書いておこうと思います。(サンプルの音源もあればいいのですが、色々とヒドイので勘弁してください)

センター三つ巴

とにかく、音が歪むのはボーカル(あ、ちなみにボーカルは「鏡音リン アペンド」です)のパートです。歪むと言う事はおそらく周波数帯域がぶつかっている別の音があるのだと考えました。特に同じセンターに定位している「ベース」と「キック」が怪しいと考え、一旦それぞれのトラックを切ってみると歪みも消えるので、この2つの音、特にベースの方が大きく影響を与えているように思えました。

その為、ベースとキックのレベルを下げ、また、EQで特に低音の帯域(100Hz以下位)を切ってみたら大分良くなりましたが、それでも完成の目安の参考にしている、いわゆる「リファレンス楽曲」(私の場合は教則本に付属のサンプルファイルを使ってます)と比較するとまだまだ音圧的に弱い印象で、当然低音域が弱く、流石の私もまだ納得できない結果でした。

他の周波数帯域達

そもそも、低音を切って改善したように見えても、ボーカルの低音域は音色を調整する意味でもすでにバッサリと切っているので、もしかしたら他の帯域が原因になっているのではないかと考えました。その為、ボーカルもベースもキックも高音域を切ってみたり、それぞれの中音域を下げてみたり、EQの調整を色々と行ってみましたが、結果は似たり寄ったりでした。

周波数の濡れ衣

となると、他のトラックとの関係ではなく、ボーカルのトラック自体に何らかの原因があり、トラック単体での問題と言うことであれば「レベル」が原因ではないかと考えました。一応ミキシングを始める前にボーカルの低音域を切ったり、レベルのばらつきは調整したつもりだったのですが、改めてコンプレッサーやリミッターを使って、突出した部分をレベルを抑える様にしたり、実際に歪む部分のレベルにオートメーションを書いて下げてみたりしましたが、これらは全く解決には至りませんでした。

もう訳が分からなくなった私は「ペッタンコにしてやる!」と考え、コンプレッサーを入れてスレッショルドを思いっきり下げてみると、意外と良い結果になりました。気を良くした私は、必要以上に下げなくてもいい所まで調整してみたところ、「-28dB」と、教則本などではあまり見かけない数値にはなりましたが、全体の音圧としては、リファレンスに近づける事が出来ました。やはり聴いてそう感じなくても、マスタリングでの処理上では処理の限界を超えたレベルの突出になっていたのかも知れません。

ただし、これには一つポイントがあって、コンプレッサーがスレッショルドの値によって、出力レベルが自動的に補正、つまり、勝手にレベルを上げない様に設定する必要があります。

dtm_130601_01.jpg
「Abelton Live 9」のコンプレッサー。視覚的に状態が確認できるようになったので、私みたいな素人には助かります。右上にある「Makeup」が前述の出力レベル自動補正ボタン。

最近になって「ミキシング時の1dBが最終的なマスタリングに与える影響」を、なんとなく考えるようになった私としては、「28dBも下げちゃっていいのか?」と思いましたが、「もしかして、、、」と思って調べたところ、昔は似たような事をやっていました。(リミッターのゲインを目いっぱい上げる)

私自身、歌う自信がありませんし、歌ってくれるような知り合いもいないので、生身の人間の歌声を扱った事がない為何ともいえませんが、やはりボーカロイドには「ボーカロイドの為の処理」が必要なのかな、と思います。

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